わをんトップへ
 

2002年5月5日 カトリック新聞  扉をあけて●-元気さん-●
東ティモールの独立祝賀コンサートに日本の音楽グループ出演を企画した
「環音(わをん)」代表 広田 奈津子(ひろたなつこ)さん(23)


 二年前から東ティモールを深く知るうちに、「アジアでの日本円の絶大な影響力、それを無神経に日本は東ティモールを侵攻したインドネシアの世界最大の援助国だった」事実に気付く。多くのつながりを犠牲にした東ティモールに対し、今回のコンサートを通して「人と人、人と生きもののつながりを再確認し、少しでも安らぎを与えられるよう」願う。

 「戦いや競争の代わりにいのちを祝い、原始から人類が伝えてきた祭りや知恵を取り戻したい。どんな人も胎内で聞いた鼓動は同じ。地球規模で音の”環”を広げていくことは可能だと思うんです」。いつかあらゆる生きもの、多民族が、平和の中で共に”祭り”をするのが夢だという。

 名古屋の南山大学イスパニア科在中、『父は空 母は大地-インディアンからの手紙』(パロル舎)の詩が環境問題に取り組む支えとなった。酋長シアトルが、米大統領に手紙を送る。「あらゆるものがつながっている/わたしたちがこの命の織物を織ったのではない/わたしたちはその中の一本の糸にすぎないのだ/わたしたちが大切にしたように、この大地を大切にしてほしい/わたしたちが愛したように・・・どうか、いつまでも」

 平和を愛して武器を持たず、土地を奪われながらも、いのちのつながりへの感謝を歌い続ける価値観は、沖縄、アイヌ、そして東ティモールにも共通すると感じている。

 「音楽のつながりが、深い傷のいやしの助けとなると信じています」

 東ティモールから帰国したら、南米の先住民を訪ねる旅をしたいと目を輝かせる。環境問題解決のヒントになるのでは、という思いがあるのだ。

 今の悩みは、「環音」の資金不足。オリジナルTシャツなどで協力を呼び掛けている(Tシャツは、写真で広田さんが着用/連絡先は5面の関連記事参照)。郵便振替=00810-8-95180「環音」


閉じる