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第一回目の企画−東ティモール独立祝賀コンサート


 

桜 4.最終日、民泊の家族と・・・

 最終日、私たちを受け入れてくれた民泊の家族に挨拶をする。タイス(伝統的織物)のプレゼントを用意してくれていたお母さんは、またおいで、と抱きしめてくれた。彼女は第2次世界大戦の記憶が鮮明な世代のひとりである。日本について、息子さんを交えて話したとき、インドネシアの武力侵攻をギリギリ生き延びた彼は、「どこの国の人も、東ティモールに歓迎するし、友達になりたいと思う。日本もインドネシアも、ポルトガルも同じ。過去に各国の政府がしたことに恨みを持ちつづけるような東ティモール人は私の周りにはいない。そんなことをしていて建国が成功するはずないよ。今こうして私たちは互いに一人の人間として出会った。これが大切なこと」と語ってくれた。

 復興が始まったばかりの東ティモール。インフラも破壊され、物質的にはアジア最貧といわれる21世紀初の独立国。しかし、そんな苛酷な状況でも、彼らの優しい人間性は強く私たちの胸に響いた。太陽のもと、大人と子どもが一緒に歌い、水を浴びて遊んでいた。諸大国のさまざまな思惑に翻弄された歴史を、正義をもって貫き、平和を求め続ける人々がいた。溢れる物質の中、感性が鈍ってしまったような日本から赴いた私たちは彼らから、かけがえのない精神的な豊かさ、優しく強い勇気をもらった。

 楽器は設立準備中の学校の子どもたちへ渡った。現在、その楽器による演奏会をしようという声が現地から出ているらしい。環音は来年もお祭りと楽器贈呈をする予定だが、この演奏会がその際に実現するように願っている。

 

桜5.参考文献・HP

・『いつかロロサエの森で 東ティモール・ゼロからの出発』
 南風島 渉 著 (コモンズ) 
・『東ティモール 奪われた独立/自由への闘い』
・『東ティモール2 「住民投票」後の状況と「正義」の行方』
 上記2冊、高橋奈緒子・益岡賢・文殊幹夫 共著(明石書店)
・ティモール・ロロサエ情報 http://www.asahi-net.or.jp/~gc9n-tkhs/index.html

 



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