環音では、大量生産・廃棄のライフスタイルを見直すことで市場&経済を変え、資源戦争や自然破壊を少しでもマシな方向へもっていこう、という考えのもとに動いています。
その活動の一環として、環音はNPOバースとともに、愛知で開かれている万博会場で啓蒙活動等を行っています。
万博は、エコを打ち出していながらも、その建設から今現在も、大規模な環境負荷を生んでいます。自然破壊を減らすために活動している環音が、自然を破壊している万博に参加するのは矛盾ではないか、と幾度となくご指摘をいただきました。ここでは環音の万博参加に当たっての経緯、参加の意味をご説明します。
万博について
万博はヨーロッパで開催されて以降、開催地は世界中にひろがり、地球規模の祭典になっています。大規模の開催にこだわるあまり、開催されるたびに自然は破壊されています。
愛知万博は当初「海上の森」を含む今よりも広大な面積の自然を破壊する方向で進められていました。それは国内だけでなく国際的にも批判されました。世界中の多くの尽力の結果、
1) 自然を守るため万博を中止
2) 宅地開発型で開催
のどちらにもならず、既存の公園を会場にして環境負荷を減らすという妥協案がとられました。そして、テーマは「エコ」というものになりました。
既存の公園を会場にしたことで、環境負荷は当初の計画に比べ激減したといえます。
しかし、やはり開催にあたって、会場周辺の風景は一変しました。有名な「海上の森」の伐採は一部で免れても、環音の事務所付近を含め周辺の森の多くが、暮らしていた動物も一緒にまるごと姿を消しました。
また、公式グッズのエコレベルの低さや過剰包装、飲食店の使い捨て容器、省エネが徹底されていない等々、現在も環境負荷が批判されています。
環音が考える今後するべきこと
・愛知万博の環境負荷を減らすため意見をだすこと
(環音からも継続的に送っています。
こちらのページからご意見を送る事ができます)
・万博会場内で一般来場者に自然の大切さを訴え、そのための具体策を提案すること
・博覧会事務局(フランス)が環境へ配慮するためのルールを強めるよう要請すること
(次回からの万博の環境負荷を減らすよう訴える)
博覧会事務局
環音の万博への参加(広田奈津子・掲示板文章より抜粋)
環音は万博へ、「NPO BIRTH」からお話をいただいて参加を決めました。
それは、BIRTHの活動に賛同したことと、BIRTHの万博への姿勢に賛同した上でのことでした。
BIRTH主宰者は、万博で森が切られることを少しでも防ぐために長い年月を費やした方々でした。
環音が万博に参加する意義は2つあると考えています。
・ひとつは、来場者が多いこと
環音は万博で、BIRTHとともにライフスタイルの変換(ライフスタイルが変わり→商品選択が変わり→企業が変わり→市場が変われば→戦争も自然破壊も減らせていける)を提案します。
自然破壊がこのままであれば次世代は全く困ってしまいますが、それを避けるために、なるべく早く、よりたくさんの人と知恵を出し合い、協力しあうべきと考えています。そのためにあらゆる場所と機会(特に今まで無関心だった方々へのふれあい)を活用していきます。
・もうひとつは、EXPOは、自然負荷を減らしていく方向へいくべきだということ
開催地を変えて、将来もおそらくまだまだ続くEXPOですが、あらゆる事業同様、自然負荷を減らす方向へ流れを変えるべきなのは明白です。今回、まがりなりにもテーマを「エコ」とした以上、「環境負荷を減らす姿勢を見せるべき」という概念は今後の万博に影響を与えるでしょう。
今回の万博は、私には予想より環境への取り組みが足りないように感じ、随分ガッカリしましたが、少なくとも会場内に有機栽培の畑とレストランがあり、BIRTHのようなNPOが発言する場があることに、将来的な意味を感じ、協力したいと考えています。
万博を中止させること
人間が地球に住める環境は今危機に瀕しています。将来の子ども達は必ず難を被るでしょう。環音は、どのような活動であれ、環境負荷を減らすべき事は世界共通の明白な責任だと考えます。
○○博やロックフェス、イベント、環境負荷が生まれる人間の活動は数知れません。規模が大きいほど環境負荷は深刻です。
極論では、環境負荷を減らすためには文明の中での人間の活動を一切ストップすることですが、環音ではそのような極論は乱暴で不自然であり、また不可能だと考えています。
95年、ドイツでは市民の声により万博が中止されました。愛知万博にも強い反対運動が起こりました。環音主宰の広田も、万博の計画に反対の立場を取っていました。しかし愛知万博はドイツのようにはならず、開催は決定されました。
万博の場合、その地への誘致を止めさせても、場所を変えて同じように自然が切り開かれる危険があります。大切な事は、その場所から万博を追い払ってテーブルを離れる事ではなく、また、結果を出さない(環境負荷を実際に減らすことができない)反対運動ではなく、「悪の側」「正義の側」と線を引かずあらゆるセクションと協力して、少しでも環境負荷が減るよう努力する事だと考えます。
環音は活動の機会をいただければ、大きな博覧会もフェスティバルも、戦争に加担している企業の株主パーティであっても、誠意を持って参加したいと考えています。特に、環境や平和に今まで関心が無かった人たちとの接触の機会を大切に考えています。
私たち消費者が企業を選ぶときも、「あの大企業はロクなことをしていないから買わない」というだけでなく、そういった企業にこそポジティブな改善策を提案していけるよう呼びかけたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
環音