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できごとと写真(写真は新しいウィンドウで開きます)
8/11 5:30



隊長のモーニングコールを連絡網で回した。時間どおり集合。
柴田さんの話では隊長が朝慌てていたらしい。
名古屋の天候は良好だが、予報では下り坂とか。
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  5:55



中央線にて松本へ。きれいな車両に落ち着いていたら、中津川で切り離される事が発覚。車両を移る。皆寝不足でうつろ。  
  8:49


ホームを渡って大糸線へ。まだ空いている。松本は名古屋よりもすごしやすい。  
  9:46


登山客でごった返す。普段より車両が多いらしいが、混雑する。なんとか席は確保した。
知多から来てる手ぶらキセルおじさんと会話した。曇天。
 
  11:18

涼しい。バスを待つが、時間と金額を考えてタクシーにする。30分程度で猿倉へ。 004
  12:00

一層涼しくなる。依然曇天。タクシーの運転は乱暴だった。地面が濡れている。猿倉の山荘は昼食を取る登山客で賑わっていた。それを避けるため、少し歩いて林道で昼食。皆寝不足のためかやや元気が無い。記念碑をバックに写真を撮った。  
  15:00



当初、先頭を横山が務めたが、ペースが上がらずふらふらしているため、広田が先頭を歩く。あとから気付くが横山はやや熱があった。林道を1時間程歩いて、山道へ入った。白馬尻の山荘に近づくにつれ、勾配がきつくなり、皆つらそうに歩いていた。全3km程。空が暗くなり、雨が降り出しそうになる。白馬尻から大雪渓が見え、雄大な山の風景を目の当たりにした。写真を撮る。大雪渓から吹き降ろす風により涼しさを通り越して、寒くなる。 005
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  15:30   隊長が雨を予想し、設営を急がせた。テントサイトには、数張りのテントがあるだけで、サイトは多くの候補から選ぶ事ができた。雨を考慮してなるべく良好な場所を選ぶ。設営後、夕食の準備をする。雪渓から流れている川がサイトの水場となる。非常に冷たく、手を入れているとかじかむ程。曇天だが、夕焼けが少しだけ顔を出し、2日目の天気に期待をする。 009
  17:00   荷物を軽くするために比較的重いレトルトカレーを使用した。隊長の予想通り雨が降ってきたため、女性方のテントに新聞紙を敷いて夕食を取る。カレーは美味しかった。横山に風邪薬を飲ませる。いつも歩き始めに弱音を吐くため、本気に取られなかったが、今日は本当につらかったらしい。よく休ませ、明日に備える。
となりのサイトにソロの登山者が泊まっていた。話し掛けると、千葉から来ているらしい。営業のサラリーマンで世界中を旅しているようだ。今回も10日間の休みをずっと山で過ごすと言っていた。自転車で韓国を縦断したとも言っていた。タフガイだ。
 
  20:00   消灯。横山はずーっと寝ていた。昼から寝ていたため、夜寝られないか気にする声もあったが、寝ることにかけては心配要らない。柴山がタオルを濡らして渡すなど気を配っていた。雨は断続的に降っていた。テントに水が染み込んできた。  
8/12 5:00   起床。相変わらず雨は降ったり止んだり。ただし、晴れ間が覗くこともあった。本日の予定である、白馬岳登山を決行するかどうか少し様子を見ながら決める事にする。とりあえず朝食を取る。献立は前日炊いておいたご飯とみそ汁、漬物。朝は隊長以外ぼーっとしている。横山の熱は下がった。
となりのタフガイは大きな荷物を背負って白馬岳へ向かった。「それでは山頂で」と声を掛けられたが、我々は停滞するかもしれないので、あいまいに返事を返しておいた。
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  7:00   食器の洗いを終えても、天候は変化なく、本日はキャンプ場に停滞する事に決めた。この時点で鑓温泉へ向かう予定はキャンセルされ、白馬尻のキャンプ場にテントを張りっぱなしにしてピストンで登山する予定へ変更された。  
  8:00

午前中に大雪渓まで散歩に出掛ける。アイゼンを3足購入した。残りの3人分は靴底がしっかりしているため、見送った。雪渓までは10分ほどの道のりである。購入したアイゼンを着け、少し登る。雪渓は、冷気が上から吹き付け、寒い。表面は風で出来たのか、波打っている。思っていたよりも硬く、ゴム底の靴では雪を蹴る事が出来ない。我々は白馬岳登山を諦めたのだが、他の登山者は列を成して登っていく。彼らが着けた足跡が一直線に延びていて、それに沿って一歩一歩登る。足跡を忠実にたどるとアイゼン無しでも歩けないことは無かった。雪渓の4分の1程度まで登って降りることにした。隊長が消えた!と思ったら山側のガレ場を歩いていた。この程度の散歩では皆疲れを見せずに歩いていた。 017
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  9:00

雪渓から降り、11:00まで各自自由行動とする。横山は寝ている。広田はテントで休んでいても時間を持て余すと思い、少し散策をした。テントサイトから奥へ藪を入ったところに枯れ沢があり、それを下ると雪渓とは別の川へ出られた。加藤が水で遊びたいと言っていたため教えに帰り、横山を誘い、柴山を伴って4人で沢へ出た。雪渓とは別の川とはいえ、水温は同様に低い。靴を脱いで足をつけると凍えるようだった。それでも加藤は元気にふくらはぎまでズボンの裾をたくし水で遊び、あまつさえ「水のかけっこをする」などと言い出した。体に水が掛かっては風邪を引いてしまうので、傘で応戦した。横山はまだ本調子では無い様だった。 025
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  11:00   昼食のためサイトに戻る。献立は赤飯とみそ汁。弱い雨が時々降る。  
  13:00   午後も暇である。広田は時間を潰すため、得意でもないスケッチを柴山とした。彼女は手にテントを描きだした。広田は雪渓を描くが、思い通りにならず次々と対象を変える。柴山は上手にテントサイト(2枚目は紙に描いた)を描いていた。 029
  15:00   柴山と加藤は再び川へ降りていった。広田も隊長と川へ散策へ出掛けた。枯れ沢の向こう側にある山へ抜けられないか道を探すが、無かった。枯れ沢を少し登っても変化が無いため下り、隊長と共に川へ散歩に行った。雪渓の下の川も、この川も河原が荒涼としていて、緑が少ない。おそらく今年か昨年に水が出て流してしまったのだろう。河原からテントサイトを眺めるとテントサイトの立地が良く見渡せた。ここから眺める限り、テントサイトは山から崩れ落ちた土砂が堆積して出来たようだ。岩盤である山と植生が明らかに違っていた。  
  16:00   2日目の夕食を準備する。献立は炊き込み御飯。先日から6合炊くと米が余るため、5合にする。隊長はご飯を炊いてから五目飯の素を混ぜるという食べ方をするらしい。しかもそれは名古屋地方で良くやるらしい。ここでは米と一緒に炊き込んだ。中々美味しかった。
奥のサイト地にチーフをした3人組がテントを張っている。我々もチーフをするべきだろうか。
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  18:00   食事が済むと、雷を伴って雨がひどく振り出した。先日しみて来た箇所を新聞紙を敷くなどして対処する。横山が胃薬を欲しがった。彼は腹が弱いらしい。広田が歯を磨きにテントを出た時に女性のテントから貰ってきた。横山は薬が好きなようだ。女性のテントを一応見回った。シートを敷いているからか、染み込みも無い様でテントの状態は良好だった。
隊長と横山でガイドブックを見ながら最終日の温泉と昼食の計画を立てている。どうやら最終日は贅沢できるみたいだ。
 
  21:00   テントに入ったまま雨のため出られず、そのまま消灯となった。他のサイトには浸水してきた所もあるようで、深夜でも代替地を捜している人もいた。  
8/13 5:00   起床。晴れていた!待望の日の光である。朝食を素早く済ませ、眠い目をこすりながら準備に取り掛かる。テントを置いていくため、荷物はザック2つ分に収まった。主な持ち物は本日の昼食とそれに使うコッフェル、雨具である。 032
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  7:00   出発。先頭を広田が、2番目を横山が歩く。荷物は横山と隊長が背負った。行きがけにアイゼンを3足買い足し、人数分そろった。ここで、売り子のお姉さんにつけ方をレクチャーしてもらった。前日は間違ったつけ方をしていた。本日は日差しが強そうだ。 035
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  8:00
先頭を手ぶらの広田が歩き、皆がそれに続く。他の登山者は重そうな荷物を背負い、身軽な我々を恨めしそうな目で見ていた。少し罪悪感を感じた。単調な雪渓をただひたすら登る。ほぼ直線で登るため、登山の効率は良い。また、冷気が吹き、歩いた体に心地よい。 038
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  9:00   途中のガレ場で小休止する。他の登山者も休んでいる。雪渓には座るポイントが無く、ガイドには一気に登るように勧めてあったが、2時間程の行程を、休み無しでは素人には無理である。水を少し飲み、休憩を取った。後から登ってきた女性に写真を撮って頂いた。ここあたりでは皆疲れていると言っても余裕があった。 042
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  9:30   雪渓の頂上あたりまで来ると、冷気が減ってきた。暑い日ざしが差し、だんだん疲れてきた。他の登山者の中には子供もいた。明らかに我々よりも重い荷物を背負っているパーティーもある。体力の無い我々を少し情けなく思った。ふと、あたりを見やると花が咲いているのが見えた。お花畑が近づいている。 046
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  10:00




雪渓を登りきると、アイゼンを外し山頂をめがけて歩く。本によれば、白馬尻から山頂までの行程の中で、雪渓のてっぺんが中間だそうだ。後少しだ。お花畑までの道はガレ場の連続だった。足元がしっかりしない道を歩くと疲れが増すものである。周囲には高山植物が咲いている。天国で重労働しているようなものだ。
降りてくる登山客の話によると、昨日の雨はひどかったらしいが、今朝の景色はすばらしかったそうだ。苦労してテントを張った人たちの特権だろう。
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  11:00

きつかった。ここが一番きつかっただろう。後ろから来るスカウトたちが遅れて出した。天気が良いのは良いのだが、日差しを遮る木が無いために休まる場所が無い。タオルを濡らして頭にかけて涼を取る。ごくごくと飲むのを我慢して少しだけ沢の水を口にした。
周囲の景色はとても雄大なものに変わっていた。猛々しい岩が突き出た山々を多少場違いな感じがする小さくて可愛い花たちが覆う。普段暮らしている世界とは全く違う景色だった。
ガスの合間に杓子岳が見えた。尾根には登山者の姿も見えた。広田は体力が無いのを知ってながら、あれもこれも登ってみたいと思った。
途中でガイドを連れている一行と一緒になった。ガイドは興味深い話を上手くしていた。「ゾウ岩にあるスジは氷河がつけた」とか、「かつてリフトを張ったが、雪崩で1年と持たなかった」とか。
お花畑を登りきるところで山頂の山荘が見えた。横山がうれしそうに声をあげた。

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  11:30


倒れこむように山荘に着いた。皆疲れきった様子だった。
生ビールがある!飲むわけには行かない。
山荘の前のイスとテーブルを確保して昼食の準備に取り掛かった。五目御飯とみそ汁である。毎食相も変わらず粗食である。しかし普段腹が減るレベルとは違い、食によってエネルギーを得る実感を皆が感じていたと思う。
山荘に張ってある「アイスクリーム」の字が広田の目に入った。体が甘い物を欲している。横山が持っていたスニッカーズを少し貰った。美味しかった。柴山が「眠い」と言い出した。ずいぶん疲れているようだ。10分ほど寝かす。高度のせいだろうか。一方横山は非常に元気になった。
 
  12:00   白馬山荘に荷物を置いて、白馬岳へ向かう。山荘からは30分程度だそうだ。全員が手ぶらで、食事をとって少し回復した事もあり元気に歩き出した。道も平坦で歩きやすい。柴山だけが疲れているようだ。広田、加藤、柴山が遅れて行く。柴山は本当にきつそうにとぼとぼと歩くが、加藤としゃべる声はなぜか元気そうだった。
道には白い石がごろごろとしている。風景が普段目にするものと違うため、非常に違和感を覚える。自然の営力から影響をあまり受けないようだ。天候は良いが、周囲の山にガスがかかっているため見晴らしは良くない。
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  13:00



隊長らが先に着いた。頂上と言っても周囲が見渡せないため、景色を楽しむ事が出来なかった。しかし皆、多少の達成感を感じていただろう。写真を撮る。
隊長は記念に石を持って帰るらしい。
晴れ間に旭岳が見えた。向こうは富山だそうだ。
少し休んで、白馬山荘へ帰る。上から白馬山荘のキャンプ場が見える。本来ならばここにテントを張っていたのだ。あの重い荷物を背負っては無理であっただろう。次の機会は準備をしっかりと行い、歩けるようにしたいと思った。
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  13:30


山荘では先ほど我慢したアイスクリームを食べた。美味しかった。山頂とは言え、泊まれるし食べたい物は何でも食べられるように整っていた。トイレも自己浄化し自然へ返すシステムが出来上がっていた。白馬尻の山荘は冬季に解体するのだから、山頂だしさぞかし耐雪が大変だろうと思ったが、よく考えてみると、山頂だけに雪崩が無いのだ。良い設備もそのおかげであろう。
少しの休憩の後、下山する。
 
  15:00

下山は早い早い。あっという間にお花畑に来てしまった。登る時は目に入らなかった花が、きれいに咲いていた。天候が少し悪くなってきた。柴山を除いて皆元気だ。靴のせいだろうか。

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  15:30   お花畑の下にあるガレ場を下る。登ってくる時はそれほどきつい道ではなかったのだが、下る時は滑りやすく歩きにくかった。登った時よりも沢の水が多かった。昨日の雨が流れているのだろう。
雪渓が見えてきた。上から見る雪渓は下から見るのと大きく違って見えた。スキーで滑ったら早いのだろうな。雪渓の向こうは遠く白馬の町が見えた。

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  16:00
雪渓のてっぺんに到着する。アイゼンを着けて降りる。下りは楽だが、慣れないスカウトが遅れるが、段々ペースが上がった。隊長と柴田さんと横山が先を行く。柴山は軽い高山病だろうか。元気が無く、熱がややあった。我々から遅れて子供2人を含むパーティーが本日の最終下山組みだろう。小さい子供を運ぶように雪渓を急いでいた。 112
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  18:00

広田らが遅れて到着した。隊長たちが夕食の準備をしてくれていた。横山が広田らを心配して様子を見に出掛けようとしているところだった。
午前中に顔を出していた太陽はすっかり雲の中に入ってしまっていた。隊長が山は夕方になると天候がくずれると言っていた事を思い出した。
残す食事は本日の夕食と明日の朝食のみであるため、残りの食料をなるべく減らすようにたくさん食べる事にする。また、皆非常食を持ち出して食べた。広田は売店でウイスキーを一瓶買ってきて隊長らと最後の晩餐を楽しんだ。
横山が饒舌になり、自分の考えを話していた。彼は若いながらも、中々しっかりとした考えを持っている。
他のスカウトも少しだけ夜更かしして、ろうそくを囲んでおしゃべりを楽しんだ。柴山も少し元気がでてきたようだ。
ろうそくは、隊長が500mlのペットボトルをつなぎ合わせて作った台に径4cm程度の物だ。火はやはり味があって良い物だ。寒いテントの中などでも暖を取るのに最適だろう。
明日の起床を少し遅めに6:00として、消灯した。
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8/14 5:30   起床を6:00としたのに、隊長は5:00ごろから朝の支度をしていた。広田もつられて目がさめ、5:30ごろから隊長を手伝う事にした。朝食は炊き込み御飯とみそ汁。天候は昨日よりも良くなっている。今日は暑くなりそうだ。
今日は撤収し、下山である。テントが濡れてしまったから、食器を洗っている間など、裏返して太陽に当てる。晴れて本当に良かった。
早々とテントをたたんで山頂へ向かうパーティーを見ながら、我々はのんびりと撤収した。余り早く行っても風呂がしまっていては意味が無いからである。
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  7:00   テントをたたんでパッキングをする。食料が入っていたザックはずいぶん軽くなっている。広田を先頭に、体調が悪い柴山と続いて出発した。
広田は前ならばキャンプ地にエールを送ったものだ、と考えながら白馬尻に小さく感謝した。
 
  7:30   白馬尻へ向かう登山者らと挨拶を交わしながら、軽い足取りで猿倉を目指す。下りは荷物を背負っていたが、スカウトは元気良く歩いた。少し遅れて柴田さんがくる。柴田さんのザックはテントを積んでいるから来た時と同じか、それよりも重くなっているはずである。猿倉までの道は、白馬尻から上の道とは違った雰囲気で、雑木の中を日陰を選んで歩く。段々下界へ降りている実感が湧き、少し懐かしさも感じた。
猿倉に至る道の周囲も、自然に溢れている。樹液の香りや雑木林の景色を楽しみ、歩くことは苦痛ではなかった。
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  9:00
猿倉へ着いた。もう少し山で生活したい気持ちが、後ろ髪を引いている。少しずつ現実世界へと戻らされている。
タクシーに分乗して、温泉のある白馬ロイヤルホテルへと向かった。今回の運転手は愛想の良い運転手だった。タクシーの中では久しぶりのクーラーの風を浴びた。これよりも冷たかった雪渓の風を思い出した。3日間の出来事を聞いたが、たいした事は起こらなかったらしい。
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  9:30







タクシーから降りて、隊長はフロントへ入浴を依頼しに行った。3日間無縁だったコンクリート製の建物に少し戸惑いながら、ホテルの入り口で隊長を待つ。我々は明らかに場違いな格好だった。隊長が戻ってきて、一緒に荷物を背負ってロビーへ入っていった。場違いな雰囲気はここでもあからさまだった。他の客が居ないのが少しうれしかった。
ロイヤルとの名前とは少し違って、中はやや寂れていた。壁へザックを並べて置き、タオルなどを取り出し、温泉へ行った。30分と時間を決め入った。
ロビーと比べて風呂は新しかった。それほど大きくなかったが露天風呂もあり、十分である。
広田は両腕の日焼けがひどく、湯につけることが出来なかった。他のスカウトらは長袖を着て登山したため大丈夫だった。うかつだった。
久しぶりの湯に浸かって、風呂の快感を感じたが、少し「これが鑓温泉なら・・・」と思った。加藤らのはしゃぐ声が聞こえてきた。うれしそうで何よりだ。隊長と横山と広田は30分きっかりで出て、隊長に飲み物を頂き、久しぶりの新聞を見ながら女性を待った。
 
  10:30

歩いて白馬駅まで行った。徒歩数分だった。下界は暑かった。30分間の自由行動を得て、隊長らはワインを買いに、加藤らは行きの時から気になっていたコシヒカリアイスを食べに行った。コシヒカリアイスは、新潟県名産のコシヒカリをアイスに練りこんだ製品で、新潟のアイスである。
その後お土産を見に行く。加藤は律儀にも兄弟皆にお土産を買うようである。30分ぎりぎりまで買い物を楽しんだ。
隊長らが迎えにきて、昼食を予定していた寿司屋が営業していない事を知らせてくれた。少し歩いてそばを食べた。広田はわさびそばを食べた。麺に飢えていた事もあって美味しかった。広田は寿司よりも、信州ならそばでしょうと思った。
隊長が帰りの電車の中で食べる物を買おうと、マクドナルドに入っていった。スカウトらはマック好きだろうけど、冷めると美味しくないので止めるように隊長に言った。隊長は少し残念そうだった。
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  12:07   大糸線松本行きに乗った。電車は最初、あまり混んでなかったが、途中から混みだした。登山客でいっぱいになった。スカウトらは気持ちよさそうに寝ていた。 126
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  14:09
乗り換えである。時間は数分しかない。混み合うホームを小走りで渡り、発車のベルが鳴る中、電車に駆け込んだ。混んでいるが4人座れた。スカウトらは余り疲れていないようだ。
途中雨で30km規制があった。中津川にはずいぶんと遅れて到着した。
 
  17:00

雨のせいで電車が遅れた。乗り換えの客が車掌に詰め寄るようにして次の列車の案内を聞いていた。
セントラルライナーは整理券が要るし、青春18きっぷだから乗れないだろうと思い、17:30発に乗ることにする。キオスクで食料を少し買って食べた。
 
  17:30   快速名古屋行きだ。きれいな車両だった。座って車窓を眺める。のんびりと行く鈍行の旅も良いものである。名古屋に近づくにつれて大きなザックを持った我々が浮いたようになっていく。昨日までは周囲にはザックを持った人しか居なかったのに。
柴山と横山は県大会に奉仕に行くようだ。
 
  18:20

ついに到着した。現実世界だ。それぞれ出迎えを待ち、解散した。 134
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